カニナバラ果実油は美容に最適!高いエモリエント効果と色素沈着抑制効果とは!
今回は、最近注目されている植物オイルのひとつ、カニナバラ果実油について解説します。
カニナバラ果実油とは、バラ科植物カニナバラ(別名イヌバラやローズヒップ)の果実から得られる油で、ビタミンCやリノール酸、リノレン酸などを豊富に含んでいます。これらの成分は、肌の保湿やエイジングケア、美白などに効果的です。
この記事では、カニナバラ果実油の特徴や効果、化粧品への配合目的や安全性などについて解説します。
先に結論
スキンケア品に配合される場合
ヘアケア品に配合される場合
カニナバラ果実油の特徴
カニナバラ果実油は、ヨーロッパから西アジアにかけて自生するカニナバラの果実から抽出される油です。カニナバラの果実は、ビタミンCの含有量がレモンの20~40倍とも言われるほど高く、古くからハーブティーやシロップなどに利用されてきました。
カニナバラ果実油は、ビタミンCのほかにも、不飽和脂肪酸であるリノール酸やリノレン酸、抗酸化物質であるトコフェロールなどを含んでいます。これらの成分は、肌の水分保持能力を高めたり、肌の老化を防いだり、肌の色ムラを改善したりする効果があります。
カニナバラ果実油は、油状の液体で、色は淡黄色から橙色、香りはバラのような甘い香りです。ヨウ素価が高いため、酸化しやすい性質がありますが、酸化防止剤を添加することで安定性を向上させることができます。
カニナバラ果実油の効果
カニナバラ果実油には、以下のような効果が期待できます。
- エモリエント効果:高い油分で肌を覆い、水分の蒸発を防ぐことで、肌に柔軟性や滑らかさを与えます。乾燥肌や敏感肌におすすめです。
- 色素沈着抑制効果:メラニン色素の生成と排泄のバランスを崩す原因のひとつであるキネシンというタンパク質の働きを抑制することで、肌の色ムラやシミ・ソバカスの予防や改善に効果があります。
- 感触改良効果:化粧膜を肌に強く密着させる効果に優れていることから、メイクアップ製品に配合されると、化粧崩れを防ぎ、美しい仕上がりを持続させます。
また以下の成分が豊富に含まれています。
スキンケアにおけるカニナバラ果実油の役割とは
保湿効果
肌に浸透しやすいく、角質層に潤いを閉じ込め、乾燥を防ぎます。潤いを保持する力だけでなく、肌表面の水分蒸発を防ぐバリア機能も強化します。
美白効果
カニナバラ果実油に含まれるビタミンCは、メラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを防ぎます。ビタミンC誘導体と併用することで、より効果的な美白効果が期待できます。
シワ改善効果
カニナバラ果実油に含まれるビタミンEは、抗酸化作用により、紫外線による肌ダメージを防ぎ、シワやたるみを改善します。
ニキビケア
カニナバラ果実油に含まれるリノール酸は、皮脂分泌を抑制し、ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖を抑えます。さらに、抗炎症作用も持ち合わせているため、ニキビ跡の炎症を抑える効果もあります。
スキンケアにおけるカニナバラ果実油の役割とは
保湿効果
カニナバラ果実油は、髪の内部に浸透し、水分を保持する働きがあります。乾燥しがちな髪に潤いを補給し、パサつきやゴワつきを抑えます。
ツヤ効果
カニナバラ果実油は、髪の表面をコーティングすることで髪にツヤを与え、光沢のある美しい髪へと導きます。
ダメージ補修効果
カニナバラ果実油に含まれるビタミンCやビタミンEは、抗酸化作用により、紫外線や熱ダメージによる髪へのダメージを防ぎます。また、キューティクルを保護し、ダメージを受けた髪を補修します。
頭皮ケア効果
カニナバラ果実油に含まれるリノール酸は、抗炎症作用により、フケやかゆみを抑え、頭皮を健やかに保ちます。また、頭皮の皮脂分泌をコントロールする効果も期待できます。
カニナバラ果実油の安全性
カニナバラ果実油は、天然由来の成分であり、一般的には安全性が高いとされています。
しかし、個人差によっては、アレルギーや刺激などの副作用が起こる可能性があります。特に、バラ科植物に対するアレルギーがある方や、敏感肌の方は注意が必要です。
カニナバラ果実油を使用する前には、パッチテストを行うことをおすすめします。また、使用後に赤みやかゆみなどの異常が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談してください。
まとめ
カニナバラ果実油は、ビタミンCや不飽和脂肪酸などを含む植物オイルで、肌の保湿やエイジングケア、美白などに効果があります。
化粧品に配合されると、肌への密着性や持続性を高めます。しかし、アレルギーや刺激のリスクもありますので、使用する際には注意が必要です。
自分の肌のタイプや目的に合った製品を選んで、カニナバラ果実油の効果を実感してみてください。
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