トレンド化粧品成分解説【ジラウロイルグルタミン酸リシンNa】とは

化粧品成分

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaは肌と髪に優れた効果をもたらす!その驚きの特徴とは…!

スキンケア成分として注目を集めているジラウロイルグルタミン酸リシンNa。別名ペリセアとも呼ばれるこの成分は、保湿、肌荒れ改善、エイジングケアなど、幅広い効果を持つ万能成分です。

この記事では、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaが肌にたらす驚きの効果を、そのメカニズムに基づいて詳しく解説します。

 

先に結論

スキンケア品に配合される場合

  • 分子量が非常に小さく、角質層に浸透し、肌の奥深くまで潤いを届ける。
  • 炎症の原因となる物質の生成を抑制することで、炎症を抑え、肌荒れを鎮める。
  • コラーゲン、エラスチンを生成し、ハリのある肌へ導く。
効果が高いため評判になり、原料名である「ペリセア」といった愛称で認知されているほどの原料です。安全性も問題ありません。
 

ヘアケア品に配合される場合

  • 分子量が非常に小さく、髪の内部に浸透し、ダメージを受けた髪細胞をケアする。
  • 髪内部水分を保持し、パサつきやゴワつき、枝毛をケアする。
  • 抗炎症作用と皮脂抑制効果により、頭皮環境を整える。
髪の水分を保持し、美しい髪となります。また、スキンケアと同様に頭皮のケア目的として配合されています。
 

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaとは?

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaとは、旭化成ケミカルズ株式会社が開発した化粧品原料です。

原料名は「ペリセア」と呼ばれており、この成分は植物由来の脂肪酸とアミノ酸から作られたジェミニ型両親媒性物質です。

ジェミニ型とは、複数の疎水基と親水基を双子型の構造に結合させたもので、一般的な界面活性剤よりも高い界面活性性能を持ちます。

 

スキンケアにおけるジラウロイルグルタミン酸リシンNaの役割

保湿効果:みずみずしい潤いを長時間キープ

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaの保湿効果は、以下の3つのメカニズムによって実現されています。

  • 浸透力 分子量が非常に小さく、角質層を軽やかに浸透します。角質層は、肌の表面にある細胞層で、水分を保持する役割を担っています。この角質層に浸透し、肌の奥深くまで潤いを届けます。
  • 保水作用 肌表面に膜を形成し、水分蒸発を防ぎます。この膜は、肌の表面を覆い、まるでラップのように水分を閉じ込めます。
  • 角質柔軟効果 古い角質を柔らかくする働きがあります。古い角質は水分を保持する力が弱く、肌の乾燥やゴワゴワの原因となります。この角質を柔らかくすることで、ターンオーバーを促進し、古い角質を新しい角質に入れ替えます。

 

肌荒れ改善:炎症を抑え、健やかな肌

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaの肌荒れ改善効果は、以下のメカニズムによって実現されています。

  • 抗炎症作用 炎症の原因となる物質の生成を抑制する働きがあります。炎症は、赤みや腫れ、かゆみの原因となります。この原因物質の生成を抑制することで、炎症を抑え、肌荒れを鎮めます。
  • 抗菌作用 ニキビ菌や表皮ブドウ球菌などの肌トラブルの原因となる菌の繁殖を抑制する働きがあります。この抗菌作用により、ニキビや吹き出物の悪化を防ぎます。

 

エイジングケア:ハリ・ツヤのある若々しい肌へ

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaのエイジングケア効果は、以下のメカニズムによって実現されています。

  • コラーゲン生成促進 コラーゲンの生成を促進する働きがあります。コラーゲンは、肌の弾力やハリを維持する重要な成分です。コラーゲン生成を促進することで、シワやたるみを防ぎ、ハリ・ツヤのある若々しい肌へと導きます。
  • エラスチン生成促進 エラスチンの生成を促進する働きがあります。エラスチンは、肌の弾力性を維持する重要な成分です。エラスチン生成を促進することで、シワやたるみを防ぎ、ハリ・ツヤのある若々しい肌へと導きます。

 

ヘアケアにおけるジラウロイルグルタミン酸リシンNaの役割

ダメージ補修効果:髪をいたわり、潤いを与える

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaのダメージ補修効果は、以下の2つのメカニズムによって実現されています。

  • 浸透力 分子量が非常に小さく、髪の内部を軽やかに浸透します。髪の内部は、キューティクルやコルテックス、メデュラと呼ばれる層で構成されています。髪の内部に浸透し、ダメージを受けた髪細胞をケアします。
  • キューティクル補修 キューティクルと呼ばれる髪の表面を覆う膜を補修する働きがあります。キューティクルは、髪を外部刺激から守る役割を担っていますが、ダメージを受けると剥がれ落ちてしまいます。剥がれたキューティクルを補修することで、髪のパサつきやゴワつきを防ぎ、ツヤとハリのある髪へと導きます。
  • 毛髪内部補修 コルテックスと呼ばれる髪の内部構造を補修する働きがあります。コルテックスは、髪の弾力や強度を維持する重要な役割を担っていますが、ダメージを受けると空洞化してしまいます。この空洞化を補修することで、髪の弾力や強度を回復し、枝毛や切れ毛を防ぎます。

 

保湿効果:髪を柔らかく扱いやすく

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaの保湿効果は、以下の2つのメカニズムによって実現されています。

  • 水分保持 髪内部水分を保持する働きがあります。髪は、水分が失われると乾燥し、パサつきやゴワつき、枝毛の原因となります。ジラウロイルグルタミン酸リシンNaは水分を保持することで、髪を柔らかく扱いやすくし、指通りの良い髪へと導きます。
  • 保湿膜形成 髪の表面に保湿膜を形成し、水分蒸発を防ぎます。この保湿膜は、髪を覆い、まるでラップのように水分を閉じ込めます。

 

頭皮環境改善:頭皮環境を整え、健やかな髪を育む

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaの頭皮環境改善効果は、以下のメカニズムによって実現されています。

  • 抗炎症作用 フケやかゆみ、炎症などの頭皮トラブルの原因となる炎症を抑える働きがあります。頭皮が炎症を起こすと、髪の毛の成長に必要な栄養素が行き渡らなくなり、抜け毛や薄毛の原因となります。炎症を抑えることで、頭皮環境を整え、健やかな髪を育む土台を作ります。
  • 皮脂分泌抑制 皮脂の分泌を抑制する働きがあります。皮脂が過剰に分泌されると、頭皮がベタつき、ニキビや抜け毛の原因となります。ジラウロイルグルタミン酸リシンNaは皮脂分泌を抑制することで、頭皮を清潔に保ち、健康な状態へと導きます。

 

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaの安全性とは?

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaは、2006年からの使用実績があり、安全性が高い成分です。

皮膚刺激性、眼刺激性、皮膚感作性(アレルギー性)がほとんどなく、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分です。

化粧品に配合されるジラウロイルグルタミン酸リシンNaの濃度は、一般的に0.1%~0.5%程度です。この濃度であれば、安心して使用することができます。

まとめ

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaは、肌と髪に優れた効果がある成分です。

肌バリア機能改善効果、毛髪補修・保湿効果、ヘアコンディショニング効果があります。また、安全性と刺激性も無く、非常に使いやすいです。

化粧品に配合される場合は、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaという表示名で見ることができます。是非、チェックしてみてください。

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