セラミドは肌の救世主!セラミド化粧品の効果と選び方を徹底解説!
肌の健康と美しさを保つために欠かせない成分の一つに「セラミド」があります。スキンケアに詳しい方なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、セラミドが具体的にどのような役割を果たしているのか、ご存じでしょうか?
セラミドは、肌のバリア機能を支え、水分保持能力を高めることで、外的刺激から肌を守り、乾燥や肌荒れを防ぐ重要な成分です。今回は、このセラミドについて、詳しく解説していきます。
先に結論
スキンケア品に配合される場合
- 角質層細胞の間にある水分を抱え込んで逃さないよう保持する。
- 細胞間の隙間を埋めることで、肌を守るバリア機能を強化する。
- バリア機能を強化することで、肌荒れやニキビを防ぐ。
- 肌のターンオーバーを促進し、エイジングケアができる。

ヘアケア品に配合される場合
- 髪の内部に水分を閉じ込め、髪のパサつきやゴワつきを防ぐ。
- 髪のダメージを受けた部分を補修し、枝毛や切れ毛を防ぐ。
- 髪にツヤを与え、ハリのある美しい髪にする。

セラミドとは?
セラミドとは、肌に元々ある細胞間脂質の一種で、角質層の水分保持やバリア機能に重要な役割を果たしています。
セラミドは細胞間脂質の約50%を占めており、レンガのように積み重なった角質細胞の隙間を埋めています。この隙間を埋めることで、肌の表面を滑らかにし、水分の蒸発を防ぎ、外部からの刺激や細菌の侵入を防いでいます。
しかし、加齢や紫外線などの影響でセラミドが減少してしまうと、肌の乾燥や肌荒れ、シワやたるみなどの老化現象が進んでしまいます。そのため、セラミドを補うことは、肌の健康や美容にとって非常に重要です。
セラミドのスキンケアにおける役割
保湿効果
角質層細胞の間にある水分を抱え込んで逃さないよう保持する働きがあります。セラミドが不足すると、角質層の水分が失われ、乾燥肌や肌荒れなどの原因となります。
バリア機能強化
角質層細胞を接着し、細胞間の隙間を埋めることで、外部からの刺激物やアレルゲンから肌を守るバリア機能を強化します。セラミドが不足すると、バリア機能が低下し、肌が乾燥しやすくなったり、刺激を受けやすくなったりします。
肌荒れ防止
バリア機能を強化することで、肌荒れやニキビを防ぐ効果があります。また、抗炎症作用もあるため、炎症を抑え、肌を健康な状態に保つのに役立ちます。
エイジングケア
肌のターンオーバーを促進したり、コラーゲン生成を促進したりするなどの効果があるます。これにより、シワやたるみなどのエイジングサインを防ぎ、ハリのある肌を保つのに役立ちます。
セラミドのヘアケアにおける役割
髪の保湿
髪のキューティクルの隙間を埋めて、髪の内部に水分を閉じ込める効果があります。これにより、髪のパサつきやゴワつきを防ぎ、しっとりとした潤いのある髪に導きます。
ヘアダメージ補修
髪のダメージを受けた部分を補修し、キューティクルの乱れを整える効果があります。これにより、枝毛や切れ毛を防ぎ、髪を健康な状態に保つのに役立ちます。
ツヤ・ハリアップ
髪の表面を滑らかにし、光を反射する効果があります。これにより、髪にツヤを与え、ハリのある美しい髪に導きます。
セラミド化粧品の種類と選び方
セラミド化粧品を選ぶときは、セラミドの種類や配合量、他の保湿成分や添加物などをチェックすることが大切です。
セラミドには、以下の4種類があります。
- ヒト型セラミド …人の肌に元々あるセラミドと同じ構造を持ち、肌への浸透力や保湿力が高いとされるセラミドです。しかし、製造コストが高く、価格も高いというデメリットがあります。
- 天然セラミド …動物や植物などの天然由来のセラミドで、肌にやさしく、アレルギーのリスクが低いというメリットがあります。しかし、ヒト型セラミドほどの浸透力や保湿力はなく、品質や安定性にばらつきがあるというデメリットがあります。
- 植物セラミド …大豆や米などの植物から抽出されたセラミドで、天然セラミドよりも浸透力や保湿力が高く、品質や安定性も高いというメリットがあります。しかし、ヒト型セラミドほどではなく、価格も高めというデメリットがあります。
- 疑似セラミド …化学合成によって作られたセラミドで、ヒト型セラミドに近い構造を持ち、浸透力や保湿力が高いというメリットがあります。しかし、肌に合わない場合や副作用が起こる可能性があるというデメリットがあります。
セラミド化粧品を選ぶときは、自分の肌の状態や目的に合わせて、セラミドの種類を選ぶことが大切です。例えば、乾燥肌や敏感肌の場合は、ヒト型セラミドや植物セラミドがおすすめです。
ヒト型セラミドの種類と特徴
セラミドには構造や由来によってさまざまな種類がありますが、肌と親和性の高いヒト型セラミドがおすすめです。ヒト型セラミドとは、肌本来がもつセラミドと同様の構造をしていることから、そう呼ばれています。
ヒト型セラミドにも種類があり、それぞれ特徴が違います。以下に代表的なヒト型セラミドの種類と特徴を紹介します。
- セラミドEOP:保湿効果や外部刺激から保護する。エステルω-ヒドロキシ脂肪酸とジヒドロスフィンゴシンが結合した構造。
- セラミドNG:高い保湿効果。ノンヒドロキシ脂肪酸とジヒドロスフィンゴシンが結合した構造。
- セラミドNP:保湿効果やバリア機能の強化に寄与。ノンヒドロキシ脂肪酸とスフィンゴシンが結合した構造。
- セラミドAG:保湿効果や角質層の柔軟性の向上に寄与。α-ヒドロキシ脂肪酸とジヒドロスフィンゴシンが結合した構造。
- セラミドAP:保湿効果や角質層の柔軟性の向上に寄与。α-ヒドロキシ脂肪酸とスフィンゴシンが結合した構造。
まとめ
セラミド化粧品の選び方は、セラミドの質と量、バランスを見極めて選ぶことが大切です。まずはどの種類のセラミドが配合されているのかを、表示成分を参考に確認してみてください。おすすめは肌と親和性の高いヒト型セラミドが配合されている製品です。
また、セラミドの種類も1種類よりは2種類以上、できれば5種類と、その剤型に合わせてバランスよく配合されている製品がおすすめです。
セラミドは単独で使用するよりも、他の保湿成分との相乗効果でより高い効果を発揮すると言われています。例えば、ヒアルロン酸やコラーゲン、ナイアシンアミドなどの成分と一緒に配合されている製品を選ぶと良いでしょう。
コメント