フラーレンはエイジングケアの救世主!美白、シワ改善、ヘアケアまで幅広い効果が期待できる成分!
今回は、エイジングケアに欠かせない美容成分「フラーレン」について解説します。 フラーレンとは、60個の炭素原子が規則的に並んだ球状の分子で、最大の魅力は、抗酸化力の持続性です。
その高い抗酸化力と優れた持続性は、シミ・シワ・たるみなどの老化現象を防ぎ、美白効果も期待できます。さらに、ヘアケアにも効果を発揮し、ダメージ補修、保湿、ツヤ・ハリ・コシアップ、頭皮ケア、育毛まで幅広い効果が期待できる万能成分と言えます。
先に結論
スキンケア品に配合される場合
- 活性酸素を無害な物質に変換し、シミやシワ、たるみなどの原因となる老化現象を防ぐ。
- 長時間効果が持続し、肌を長時間紫外線や活性酸素から守る。
- 活性酸素を除去することで、コラーゲン生成細胞を活性化する。
- 活性酸素を除去することで、メラニン生成を促進する酵素の働きを抑える。
- 抗酸化作用により肌バリア機能を強化することで、乾燥を防ぎ、外部刺激から肌を守る。
ヘアケア品に配合される場合
- 髪の内部に入り込み、ダメージを受けた部分のキューティクルを補修する。
- 髪内部の水分を保持することで、パサつきやゴワつきを抑え、しっとりとした質感へと導く。
- 皮脂分泌を抑制することで、頭皮を清潔に保ち、フケやかゆみを抑える。
フラーレンの抗酸化力の持続性とは?
一般的な抗酸化成分は、自分が酸化されることで、肌などの組織を守りますが、その分、効果が薄れてしまいます。
しかし、フラーレンは、自分が酸化されるのではなく、活性酸素を吸着して無害化するという働き方をします。 そのため、自分自身が酸化されずに効力が長持ちします。
さらに、フラーレンは光や熱にも強く、他の抗酸化成分の酸化も抑制してくれるので、化粧品の品質を保つ役割も果たします。
スキンケアにおけるフラーレンの役割
高い抗酸化力
フラーレンは、ビタミンCの約172倍、ビタミンEの約10倍もの高い抗酸化力を持っています。この高い抗酸化力は、その独特な構造によるものです。
フラーレンは、60個の炭素原子で構成された球状の分子構造をしています。この球状構造は、活性酸素と反応しやすく、効率的に活性酸素を除去することができます。フラーレンは活性酸素と反応して、活性酸素を無害な物質に変換します。これにより、シミやシワ、たるみなどの原因となる老化現象を防ぎます。
優れた持続性
フラーレンは、他の抗酸化成分と比べて、非常に安定した性質を持っています。そのため、長時間効果が持続し、肌を長時間紫外線や活性酸素から守ることができます。
この優れた持続性は、フラーレンの球状構造によるものです。球状構造は、フラーレンを外部環境から保護し、分解されにくくします。また、フラーレンは肌に浸透しやすいため、肌の奥深くまで届けられ、持続的に効果を発揮することができます。
コラーゲン生成促進
フラーレンは、コラーゲン生成を促進する効果があります。コラーゲンは、肌の弾力やハリを維持する重要な成分であり、ハリのある若々しい肌へと導きます。
このコラーゲン生成促進効果は、フラーレンの抗酸化作用によるものです。フラーレンは、活性酸素を除去することで、コラーゲン生成細胞を活性化します。また、フラーレンは、コラーゲン生成を促進するシグナル伝達物質の産生を促進する効果もあります。
メラニン生成抑制
フラーレンは、メラニン生成を抑制する効果があります。メラニンは、紫外線によって生成される色素で、シミやそばかすの原因となります。メラニン生成を抑制することで、シミやくすみを防ぎ、明るいクリアな肌へと導きます。
このメラニン生成抑制効果は、フラーレンの抗酸化作用によるものです。フラーレンは、活性酸素を除去することで、メラニン生成を促進する酵素の働きを抑えます。また、フラーレンは、メラニン細胞の増殖を抑制する効果もあります。
肌バリア機能強化
フラーレンは、肌バリア機能を強化する効果があります。肌バリア機能とは、肌を外部刺激から守る役割で、肌バリア機能を強化することで、乾燥を防ぎ、外部刺激から肌を守ります。
この肌バリア機能強化効果は、フラーレンの抗酸化作用によるものです。活性酸素を除去することで、肌バリア機能を構成する細胞膜を保護します。また、セラミドなどの肌バリア機能に関与する成分の産生を促進する効果もあります。
ヘアケアにおけるフラーレンの役割
ダメージ補修効果
フラーレンは、髪の内部に入り込み、ダメージを受けた部分のキューティクルを補修し、髪内部の構造を強化します。これにより、髪本来の強度と弾力性を向上させ、切れ毛や枝毛を防ぎます。
ドライヤーやヘアアイロンなどの熱ダメージや、ヘアカラーによる化学ダメージを受けた髪は、キューティクルが剥がれやすく、弱っています。フラーレンは、ダメージを受けたキューティクルを補修し、髪内部の構造を強化することで、髪を健康な状態へと導きます。
保湿効果
フラーレンは、髪に潤いを閉じ込める効果があります。髪内部の水分を保持することで、パサつきやゴワつきを抑え、しっとりとした質感へと導きます。
乾燥しがちな髪や、髪が広がりやすい髪は、水分不足によりパサつきやゴワつきが起こりやすい状態です。髪に潤いを閉じ込めることで、パサつきやゴワつきを抑え、しっとりとした質感へと導きます。
ツヤ・ハリ・コシアップ効果
フラーレンは、髪の表面を滑らかにし、光沢を与える効果があります。髪にツヤを与え、光沢のある美しい髪へと導きます。また、髪の内部の構造を強化することで、ハリ・コシをアップする効果もあります。
ダメージヘアやエイジングによる髪のパサつき、ハリ・コシ不足は、キューティクルのダメージや髪内部の構造の衰えが原因です。フラーレンは、キューティクルを補修し、髪内部の構造を強化することで、ツヤ・ハリ・コシをアップし、若々しく健康的な髪へと導きます。
頭皮ケア効果
フラーレンは、頭皮の皮脂分泌をコントロールする効果があります。皮脂分泌が多いと、頭皮がべたつき、フケやかゆみなどの原因となります。皮脂分泌を抑制することで、頭皮を清潔に保ち、フケやかゆみを抑えます。
頭皮のべたつき、フケやかゆみは、皮脂分泌過剰や頭皮の乾燥などが原因です。皮脂分泌をコントロールし、頭皮の炎症を抑えることで、頭皮を健康な状態へと導きます。
育毛効果
フラーレンは、毛根を活性化し、髪を太く長く育てる効果があります。フラーレンは、毛母細胞の増殖を促進し、髪の成長を促します。
抜け毛は、頭皮の血行不良や毛根の弱りなどが原因です。頭皮の血行を促進し、毛根を活性化することで、抜け毛を防ぎ、髪を太く長く育てます。
フラーレンの安全性と刺激性
フラーレンは、安全性が高い成分で、多くのスキンケア製品やヘアケア製品に配合されています。
確認できている試験としては下記があります。
- 経口毒性:ラットを用いた経口毒性試験において、非常に毒性が低い。
- 皮膚刺激性:ラットを用いた皮膚刺激性試験において、刺激性を示さない。
- 眼刺激性:ウサギを用いた眼刺激性試験において、軽度の一時的な刺激性。
- 光毒性:マウスを用いた光毒性試験において、光毒性を示さない。
人体への影響を調べた臨床試験でも、刺激感や赤みなどの副作用がほとんど報告されておらず、低刺激な成分でもあります。
まとめ
フラーレンは、その高い抗酸化力と優れた持続性で、シミ・シワ・たるみなどの老化現象を防ぎ、美白効果も期待できます。
さらに、ヘアケアにも効果を発揮し、ダメージ補修、保湿、ツヤ・ハリ・コシアップ、頭皮ケア、育毛まで幅広い効果が期待できる万能成分と言えるでしょう。
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