トレンド化粧品成分解説【ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸】とは

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ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸で毛穴トラブルにサヨナラ!その驚きの効果とは…!

今回は、最近話題のビタミンC誘導体の一種であるミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸について解説します。

ビタミンCは、美白やコラーゲン生成などの美容効果が期待できる成分ですが、そのままでは酸化しやすく、肌に浸透しにくいという欠点があります。

そこで、ビタミンCを安定化させて肌に浸透しやすくしたものがビタミンC誘導体と呼ばれるものです。

ビタミンC誘導体にはさまざまな種類がありますが、その中でもミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、毛穴トラブルに特化した効果を持つと言われています。

では、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸とはどのような成分なのでしょうか?

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸とは

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、ビタミンCにミリスチルアルコールとグリセリンを結合させた成分です。

ミリスチルアルコールは、皮脂に似た性質を持つため、肌になじみやすく、グリセリンは保湿効果があります。

このように、ビタミンCに他の成分を結合させることで、ビタミンCの安定性や浸透性を高めるとともに、他の成分の効果もプラスすることができます。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸の効果

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸の効果は、以下の4つに分けられます。

  • アクネ菌の増殖抑制
  • 皮脂の抑制
  • コラーゲン産生促進
  • メラニン毛穴の改善

それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。

アクネ菌の増殖抑制

毛穴トラブルの一つに、ニキビがあります。

ニキビは、毛穴に詰まった皮脂や角質がアクネ菌という細菌に感染して炎症を起こすことでできます。

アクネ菌は、皮脂を栄養源として増殖するため、皮脂の分泌が多い人や毛穴が詰まりやすい人はニキビができやすくなります。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、アクネ菌の増殖を抑える効果があります。

ビタミンCには抗菌作用があることが知られていますが、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、ビタミンCよりもアクネ菌に対する抗菌作用が高いことが実験で確認されています。

また、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、皮脂に似た性質を持つため、皮脂膜に浸透しやすく、毛穴の奥まで届きやすいという特徴があります。

これにより、毛穴に詰まった皮脂や角質にアクネ菌が感染するのを防ぐことができます。

皮脂の抑制

毛穴トラブルのもう一つの原因に、皮脂があります。

皮脂は、肌を保湿したり、外部からの刺激から守ったりする役割がありますが、過剰に分泌されると毛穴に詰まったり、テカリやベタつきの原因になったりします。

皮脂の分泌は、ホルモンやストレスなどに影響されますが、皮脂の生成に関与する酵素の活性も重要な要素です。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、皮脂の生成に関与する酵素の一つである5α-レダクターゼの活性を抑制する効果があります。

5α-レダクターゼは、男性ホルモンを皮脂の生成に必要な物質に変換する酵素です。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、この酵素の働きを阻害することで、皮脂の生成を抑えることができます。

また、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、皮脂を分解する酵素であるリパーゼの活性も抑制する効果があります。

リパーゼは、皮脂を分解して遊離脂肪酸を生成する酵素です。

遊離脂肪酸は、肌のpHを下げたり、炎症を引き起こしたりすることで、肌荒れの原因になります。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、皮脂を分解する酵素であるリパーゼの活性も抑制する効果があります。

リパーゼは、皮脂を分解して遊離脂肪酸を生成する酵素です。

遊離脂肪酸は、肌のpHを下げたり、炎症を引き起こしたりすることで、肌荒れの原因になります。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、この酵素の働きを阻害することで、遊離脂肪酸の生成を抑えることができます。

このように、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、皮脂の生成と分解の両方をコントロールすることで、皮脂のバランスを整えることができます。

皮脂のバランスが整うと、毛穴に詰まりにくくなり、テカリやベタつきも改善されます。

コラーゲン産生促進

毛穴トラブルのもう一つの原因に、肌のたるみがあります。

肌のたるみは、年齢とともにコラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を支える成分が減少することで起こります。

コラーゲンやエラスチンが減少すると、肌のハリや弾力が失われ、毛穴が開きやすくなります。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、コラーゲンの産生を促進する効果があります。

ビタミンCは、コラーゲンの合成に必要な補酵素として働くことが知られていますが、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、ビタミンCよりもコラーゲンの産生を高めることが実験で確認されています。

また、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、コラーゲンの分解を防ぐ効果もあります。

コラーゲンは、紫外線や活性酸素などの外的要因によってダメージを受けやすい成分です。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、ビタミンCの持つ抗酸化作用によって、コラーゲンを酸化から守ることができます。

このように、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、コラーゲンの産生と分解の両方をコントロールすることで、肌の弾力を高めることができます。

肌の弾力が高まると、毛穴が引き締まり、たるみが改善されます。

メラニン毛穴の改善

毛穴トラブルのもう一つの原因に、メラニンがあります。

メラニンは、肌を紫外線から守るために生成される色素ですが、過剰に生成されるとシミやくすみの原因になります。

メラニンは、毛穴に詰まった皮脂や角質にも付着することがあり、その場合はメラニン毛穴と呼ばれます。

メラニン毛穴は、毛穴が黒ずんで目立つようになります。

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、メラニンの生成を抑制する効果があります。

ビタミンCには美白作用があることが知られていますが、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、ビタミンCよりもメラニンの生成を抑えることが実験で確認されています。

また、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、メラニンの排出を促進する効果もあります。

メラニンは、肌の新陳代謝によって自然に排出されますが、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、メラニンを含む角質の剥離を促すことで、メラニンの排出を早めることができます。

このように、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、メラニンの生成と排出の両方をコントロールすることで、肌の色ムラを改善することができます。

肌の色ムラが改善されると、毛穴が目立ちにくくなります。

まとめ

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、毛穴トラブルに特化したビタミンC誘導体として、アクネ菌の増殖抑制、皮脂の抑制、コラーゲン産生促進、メラニン毛穴の改善といった効果が期待できます。

毛穴トラブルに悩んでいる方は、ぜひミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸を試してみてください。

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