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初級化粧品成分解説【ベヘニルアルコール】とは

化粧品成分

ベヘニルアルコールは化粧品に欠かせない成分今回は、化粧品に配合されている成分の中でも、あまり知られていないですが、とても重要な役割を果たしている成分であるベヘニルアルコールについて解説します。

ベヘニルアルコールと聞いて、どんなイメージを持ちますか?

アルコールというと、殺菌や清涼感、毛穴を引き締める効果などを思い浮かべるかもしれませんが、実はベヘニルアルコールは、「アルコール」という名称がついていますが、化粧品で言うエタノールのような揮発性・刺激性はなく、飽和脂肪アルコールといった分類です。

 

先に結論

スキンケア品に配合される場合

  • 肌の表面に保護膜を作り、水分蒸発を防ぐ。
  • 肌に馴染みやすくし、有効成分を肌に均一に届けやすくする。

 

ヘアケア品に配合される場合

  • 髪の表面を滑らかにし、キューティクルを整える。
  • 静電気を発生しにくくし、まとまりのある髪にする。
  • 枝毛や切れ毛などのダメージを受けた髪に浸透し、髪の内部を補修する。
  • 髪にツヤを与え、美しい輝きのある髪に仕上げる。
トリートメントによく配合される成分で、つるっとした髪に仕上がります。
 

ベヘニルアルコールとは

ベヘニルアルコールは、炭素数22の飽和脂肪族アルコールで、ナタネ油などに自然に存在する成分です。

アルコールという名前がついていますが、親油性の構造の部分が長いため、エタノールやイソプロパノールといった一般的な「アルコール」とは異なり、水にはほとんど溶けません。

そのため、殺菌や清涼感、毛穴を引き締める効果といった効果は無く、肌への刺激も非常に弱いため安心して利用できます。

一見アルコールに見えますが「アルコールフリー処方」でも多く取り入れられています。
 

スキンケアにおけるベヘニルアルコールの役割

ベヘニルアルコールは、脂肪アルコールの一種で、スキンケア製品によく使用される成分です。主な役割は以下の3つが挙げられます。

乳化剤
油と水のような互いに混ざらない成分を乳化させる役割があります。乳化剤は、スキンケア製品のテクスチャーを滑らかにし、肌に馴染みやすくするために重要です。また、有効成分を肌に均一に届けやすくする効果もあります。

潤滑剤
肌表面を滑らかにする潤滑剤としての役割も持ちます。これにより、肌触りをなめらかにし、シルクのような感触を与えます。

保湿剤
肌の水分を保持する保湿剤としての役割も果たします。肌の表面に保護膜を作り、水分蒸発を防ぐことで、肌を柔らかく潤いのある状態に保ちます。

 

ヘアケアにおけるベヘニルアルコールの役割

コンディショニング効果
髪を柔らかくし、ツヤを与えるコンディショニング効果があります。髪の表面を滑らかにし、キューティクルを整えることで、髪を扱いやすくし、指通りの良い髪になります。

静電気防止効果
髪の静電気を抑える効果があります。静電気は、髪をパサパサさせて広がらせてしまう原因です。ベヘニルアルコールは、髪の表面をコーティングすることで、静電気を発生しにくくし、まとまりのある髪にします。

ダメージ補修効果
髪のダメージを補修する効果があります。枝毛や切れ毛などのダメージを受けた髪に、ベヘニルアルコールが浸透し、髪の内部を補修します。

ツヤ出し効果
髪の表面を滑らかにし、ツヤを与える効果があります。光を反射しやすくすることで、髪にツヤを与え、美しい輝きのある髪に仕上げます。

コーティング効果
髪の表面をコーティングすることで、外部の刺激から髪を守る効果があります。紫外線やドライヤーの熱など、髪にダメージを与える外部刺激から髪を守ります。

 

ベヘニルアルコールの安全性

ベヘニルアルコールは、化粧品に配合される成分として、安全性に問題のない成分であるとされており、皮膚刺激性や眼刺激性がほとんどなく、アレルギー反応や発がん性も認められていません。

また、ベヘニルアルコールは、生分解性が高く、環境にも優しい成分です。

 

まとめ

今回は、化粧品に配合されている成分の中でも、あまり知られていないですが、とても重要な役割を果たしている成分、ベヘニルアルコールについて解説しました。

ベヘニルアルコールは、乳化安定化、感触改良、加脂肪という3つの効果を持ち、化粧品の品質や使用感を高める成分です。

また、ベヘニルアルコールは、安全性や環境性にも優れた成分であり、アルコールフリー処方でも利用できます。

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