ベヘントリモニウムクロリドは静電気を抑える!パサつきや広がりが気になる方へ最適!
今回は、化粧品によく配合される成分のひとつであるベヘントリモニウムクロリドについて解説します。
ベヘントリモニウムクロリドとは、四級アンモニウム塩という種類の陽イオン性界面活性剤のひとつで、帯電防止剤やヘアコンディショニング剤として使われます。
特に、コンディショナーやトリートメントなどのヘアケア製品に配合されます。
ヘアケア品に配合される場合
- 毛髪のパサつきや静電気を抑える。
- 静電気を防止し、パサつきや髪の広がりを抑える。
- 髪の毛にハリやコシを与え、ふんわりとしたボリュームのある髪に仕上げる。

ヘアケアにおけるベヘントリモニウムクロリドの役割
静電気防止効果
髪の静電気を抑える効果があります。 静電気は、髪のキューティクルを傷つけ、パサつきや髪の広がりの原因となります。 ベヘントリモニウムクロリドは、髪の表面をコーティングすることで、摩擦による静電気を発生しにくくし、髪をまとまりやすくします。
コンディショニング効果
髪の毛の表面に吸着し、キューティクルを整え、髪を滑らかにします。 これにより、指通りが良くなり、パサつきや髪の広がりを抑えます。 また、髪の内部に潤いを閉じ込める効果もあり、乾燥ダメージから髪を守ります。
ヘアスタイリング効果
髪の毛を柔らかくし、スタイリングしやすくします。 また、髪の毛にハリやコシを与え、ふんわりとしたボリュームのある髪に仕上げることができます。
さらにベヘントリモニウムクロリドの帯電防止効果
ベヘントリモニウムクロリドの最大の特徴は、帯電防止効果です。
髪の毛は、パーマやブリーチなどのダメージや、シャンプーのすすぎなどで負に帯電しやすくなります。すると、キューティクルが開いてパサつきや絡まりが起こりやすくなります。
ベヘントリモニウムクロリドは、正に帯電することで、負に帯電した髪の毛に吸着し、静電気を中和します。その結果、キューティクルが平らになり、髪の毛の滑りがよくなります。また、隣り合う髪の毛同士の静電反発も減少するため、もつれや絡まりを防ぎます。
ベヘントリモニウムクロリドは、濡れた状態だけでなく、乾いた状態でも帯電防止効果を発揮します。そのため、ドライヤーやブラシなどで髪を乾かしたり整えたりするときにも、髪の毛がふわっと広がったり、静電気でパチパチしたりするのを防ぐことができます。
さらにベヘントリモニウムクロリドのヘアコンディショニング効果
ベヘントリモニウムクロリドのもうひとつの特徴は、ヘアコンディショニング効果です。
髪の毛は、日光や摩擦などの影響でキューティクルが剥がれたり、柔軟性が低下したりします。すると、髪の毛が硬くなったり、曲げたり引っ張ったりするときに抵抗が大きくなったりします。
ベヘントリモニウムクロリドは、髪の毛に柔軟性を与えることで、ヘアコンディショニング効果を発揮します。髪の毛の表面だけでなく、内部にも浸透し、キューティクルやコルテックスの細胞膜複合体と結合します。その結果、髪の毛の内部構造を補強し、髪の毛のしなやかさを回復します。
ベヘントリモニウムクロリドは、髪の毛に柔軟性を与えることで、髪の毛のダメージやしなやかさのリカバリーにおいて重要な役割を果たします。
また、髪の毛にしっとりとした感触を与えることで、髪の毛の手触りや質感を向上させます。
ベヘントリモニウムクロリドの安全性
ベヘントリモニウムクロリドは、化粧品に配合される成分として、国内外の機関によって安全性が評価されています。
ベヘントリモニウムクロリドの皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)は低いと判断し、化粧品に配合される場合は安全です。
カチオン界面活性剤は頭皮に残ると刺激となってしまう為、髪の根元には使用せず、しっかりと洗い流すようにしてください。
まとめ
ベヘントリモニウムクロリドは、帯電防止効果とヘアコンディショニング効果を持つ成分で、化粧品に配合されることで、髪の毛のパサつきやもつれを防ぎ、髪の毛に柔軟性としっとり感を与えます。
また、安全性も高いと評価されている成分です。
ベヘントリモニウムクロリドが配合された化粧品を使うことで、髪の毛のダメージやしなやかさのリカバリーに役立ちます。

トリートメントはしっかりと洗い流してください。
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