マレイン酸で髪の毛が変わる!酸熱トリートメントの効果とは!
今回は、マレイン酸という成分について解説します。
マレイン酸と聞いて、ピンと来る方は少ないかもしれませんが、実は化粧品や美容業界で注目されている成分です。
マレイン酸は、髪の毛の酸化を抑えたり、クセを落ち着かせたり、ハリコシを出したりする効果がある成分です。酸熱トリートメントといった製品に使用されます。
先に結論
ヘアケア品に配合される場合
- 乾燥によるパサつきや枝毛、切れ毛を防ぐ。
- 頭皮を保湿し、フケやかゆみを抑制する。
- キューティクルの表面をコーティングすることで、ダメージから守る。
- 髪にツヤを与え、まとまりやすくする。
多量に配合されると保湿力が高くなりますが、べたつきの原因なるため、他の保湿成分も配合されているものを選ぶと良いです。
マレイン酸が使われている酸熱トリートメントとは?
酸熱トリートメントとは、マレイン酸を含む酸性の薬剤を髪の毛に塗布し、高温のストレートアイロンで水分を抜くことで、髪の毛の形を変える技術です。
酸熱トリートメントの特徴は、還元剤やアルカリ剤を使わないことです。還元剤やアルカリ剤は、髪の毛のシスチン結合という強い結合を切って、髪の毛の形を変えるために使われる成分ですが、同時に髪の毛にダメージを与える原因にもなります。
酸熱トリートメントでは、マレイン酸が髪の毛の中のOとHに結合して、メチレン架橋やイミン結合という弱い結合を作ります。これらの結合は、水分を抜くことで成立し、髪の毛の形を支えます。
つまり、酸熱トリートメントは、髪の毛にダメージを与えずに、ストレートにすることができるというわけです。
酸熱トリートメントのメリットとデメリット
酸熱トリートメントには、メリットとデメリットがあります。
メリットは以下の通りです。
- 髪の毛にダメージを与えずに、ストレートにすることができる
- 髪の毛を疎水性にすることで、擬似的に健康毛に近づける
- 髪の毛にハリコシが出る
デメリットは以下の通りです。
- 結合が弱いため、持続性が低い
- カラーが落ちやすくなる
- 同時施術が染まりにくくなる
酸熱トリートメントは、髪の毛にダメージを与えずにストレートにする技術ですが、矯正ではありません。
毎日使うことが効果を持続させるコツです。
マレイン酸の安全性
マレイン酸は酸熱トリートメントとして使用される「酸」の中では、安全性が高い成分となります。刺激も少なく非常に安心して使用できますが、効果は他の成分には劣ります。
- グリオキシル酸
- レブリン酸
- サリチル酸
- グリコール酸
- ジカルボン酸
サロンで酸熱トリートメントを施術したり、髪をストレートにした後の日常ケアとして、シャンプーやトリートメント、ヘアオイルなどで配合されているものを選ぶとストレート効果が長持ちします。
まとめ
今回は、マレイン酸と酸熱トリートメントについてご紹介しました。
マレイン酸は、髪の毛の酸化を抑える毛髪保護成分で、酸熱トリートメントという技術で髪の毛のクセを落ち着かせたり、ハリコシを出したりする効果があります。
酸熱トリートメントは、髪の毛にダメージを与えずにストレートにする技術ですが、持続性や残臭などのデメリットもあります。髪質や仕上がりの目的に合わせて、酸熱トリートメントを試してみて下さい。
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