化粧品におけるラウレス硫酸Naの役割を解説!
ラウレス硫酸Naは、洗浄力と泡立ちに優れた合成界面活性剤です。
安価で入手しやすいことから、シャンプーやボディソープなどに主に配合され、スキンケア化粧品まで幅広い製品に配合されています。
しかし、敏感肌や乾燥肌の方にとっては刺激が強すぎる場合もあり、近年ではラウレス硫酸Naを使わない製品も増えてきています。※ラウレスフリーやアミノ酸系活性剤と書かれた製品。
先に結論
スキンケア品に配合される場合
- 皮脂や汚れを包み込んで浮き上がらせ、洗い流す。
- 弾力のある豊かな泡立ちで摩擦が少なく、肌への負担を軽減する。
- 水と油を乳化させる効果があり、油分と水分を安定して混ぜ合わせます。
ヘアケア品に配合される場合
- 頭皮や髪についた皮脂や汚れを包み込んで浮き上がらせ、洗い流す。
- 弾力のある豊かな泡立ちを作り、汚れを落としやすくする。
ラウレス硫酸Naとは
ラウレス硫酸Naとは、ラウリルアルコールという成分にポリエチレングリコールという成分を付加したもので、陰イオン界面活性剤と呼ばれる洗浄剤の一種です。水と油を乳化させる性質を持ち、洗浄力と泡立ちに優れています。
ラウレス硫酸Naは、皮脂や汚れを包み込んで浮き上がらせ、洗い流す効果があります。オイリー肌の方や、メイクをしっかり落としたい方にもおすすめです。
また、弾力のある豊かな泡立ちを作り出す効果があります。泡立ちが良いと、肌を摩擦することなく汚れを落とすことができ、肌への負担を軽減できます。
ラウレス硫酸Naの特徴は、水に溶けやすく、硬水にも強いことです。硬水とは、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが多く含まれる水のことで、一般的な水道水は硬水に分類されます。硬水には、洗浄剤の効果を低下させる作用がありますが、ラウレス硫酸Naはその影響を受けにくいので、安定した洗浄力を発揮します。
スキンケアにおけるラウレス硫酸Naの役割とは
- 洗浄効果:皮脂や汚れを包み込んで浮き上がらせ、洗い流す効果があります。オイリー肌の方や、メイクをしっかり落としたい方におすすめです。
- 泡立ち:弾力のある豊かな泡立ちを作り出す効果があります。泡立ちが良いと、肌を摩擦することなく汚れを落とすことができ、肌への負担を軽減できます。
- 殺菌:殺菌作用があり、ニキビや肌荒れが気になる方におすすめです。
- 乳化:水と油を乳化させる効果があり、クリームや乳液などのスキンケア化粧品において、油分と水分を安定して混ぜ合わせます。
ヘアケアにおけるラウレス硫酸Naの役割とは
- 洗浄効果:頭皮や髪についた皮脂や汚れを包み込んで浮き上がらせ、洗い流す効果があります。ワックスやヘアスプレー、ヘアオイルなどのスタイリング剤もしっかり落とすことができます。
- 泡立ち:弾力のある豊かな泡立ちを作り出す効果があります。泡立ちが良いと、髪全体にしっかりと泡をゆき渡らせることができ、汚れを落としやすくなります。
- 殺菌:殺菌作用があり、フケや頭皮のニオイをケアします。
刺激性について
ラウレス硫酸Naは、洗浄料が高いため刺激性があるといわれていますが、一般的に肌への刺激が少なく、ほとんどの人は問題なく使用できます。
しかし、刺激が全くないわけではありませんので、かゆみやピリピリと感じる方は使用をやめることをおすすめします。
ラウレス硫酸Naは、ラウリル硫酸Naという成分にポリエチレングリコールを付加したものですが、このポリエチレングリコールのおかげで、皮膚に残りにくくなり、タンパク質を変性させにくくなります。つまり、皮膚にダメージを与えにくくなっています。
ラウレス硫酸Naの使用上の注意点
- 敏感肌の方: 敏感肌の方にとって刺激が強すぎる場合があるので、避けたほうが良いでしょう。敏感肌用の化粧品を選ぶことをおすすめします。
- 乾燥肌の方:皮脂を落としすぎる可能性があるので、乾燥がひどくなる可能性があります。保湿効果のある化粧品を使用して、しっかりとケアしてください。
- 目に入らないように注意: ラウレス硫酸Naは、目に入ると刺激があります。目に入った場合は、すぐに水で洗い流してください。
まとめ
ラウレス硫酸Naは高い洗浄力を持ち、なおかつ安価であるという優れた化粧品の成分です。
ラウレス硫酸Naは、皮脂や汚れに対して高い洗浄力を持っていますが、洗浄力が高すぎるため、配合量に注意する必要があります。
スタイリング剤やヘアオイルを使用している方は、ラウレス硫酸Naを使用したもので問題無いと思います。
敏感肌や乾燥肌、ダメージのある髪の方はアミノ酸系のシャンプーを使用してみて下さい。商品価格は高くなりますが、しっとりとした洗い上がりを保ったまましっかりと汚れも除去できます。
ラウレス硫酸Naはシャンプーやボディソープなどに配合されていることが多いので、ぜひ自分に合った商品を選べるよう、表示成分をチェックしてみてください。
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