1,2-ヘキサンジオールは化粧品に必要なの?【安全性と効果を解説】
化粧品の成分表を見たことはありますか?化粧品にはさまざまな成分が配合されていますが、その中に「1,2-ヘキサンジオール」という成分が含まれていることがあります。
今回は1,2-ヘキサンジオールについて解説していきたいと思います。
先に結論
スキンケア品に配合される場合
ヘアケア品に配合される場合
1,2-ヘキサンジオールの化粧品としての配合目的
化粧品に配合される場合は、主に以下の2つの目的で用いられます。
– 防腐補助
– 溶剤
防腐補助
防腐補助とは、化粧品に微生物が繁殖しないようにするために添加される成分のことです。 1,2-ヘキサンジオールは、濃度1.0-2.5%で細菌(グラム陰性菌、グラム陽性菌)および真菌(カビ、酵母)に対して抗菌活性を示すことが知られています。
しかし、抗菌力の強さにともなって皮膚刺激や感作の懸念が高まることから、単独で防腐剤として用いるのではなく、他の防腐剤や防腐助剤と組み合わせて、防腐剤の配合量を減らす目的で用いられます。
溶剤
溶剤とは、化粧品に配合される成分を溶かすために添加される成分のことです。
1,2-ヘキサンジオールは、水やエタノールに極めて溶けやすいことから、主に植物エキス原料を溶かし込む防腐を兼ねた溶剤として広く用いられます。
1,2-ヘキサンジオールの安全性
1,2-ヘキサンジオールの現時点での安全性は、以下のように評価されています。
– 20年以上の使用実績
– 皮膚刺激性:濃度0.5%以下においてほとんどなし
– 眼刺激性:詳細不明
– 皮膚感作性(アレルギー性):濃度0.5%以下においてほとんどなし
このように、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。
まとめ
1,2-ヘキサンジオールはその他の防腐剤(パラベンやフェノキシエタノール)と組み合わせて、相乗効果で防腐効果を高めるために使用することが多いです。
さらに、防腐剤の量が減ることによって防腐剤が持つ安全性に対する不安を低減します。1,2-ヘキサンジオールは、二価アルコールの一種で、化粧品には防腐補助や溶剤として用いられます。
化粧品の成分表を見るときには、1,2-ヘキサンジオールの存在にも注目してみてください。
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