初心者でもできる正しいスキンケア化粧品の選び方とは?化粧品メーカー開発者が解説!
スキンケアに悩んでいるあなた、何から始めたらいいのかわからなくて、迷い続けていませんか?
SNSでたくさんの化粧品を見て、どれが自分に合っているのか、何を選べばいいのか、わからない人が多いと思います。
どんなスキンケアが自分に効果的なのかがわからず、あれこれ試しても、肌に合わない化粧品で逆効果だったり、期待していた効果が得られなかったりします。
このページでは、初心者でも迷わずに自分にぴったりのスキンケア化粧品を選ぶためのコツをお伝えします。
肌タイプや悩みに合わせたアイテムの選び方がわかるようになります。
未来の肌を守るため、今日から始めてみませんか?
美しい肌を手に入れるためには、自分に合った適切なスキンケア製品を選ぶことが非常に重要です。
聞き慣れない言葉も多く出てきて、読みにくいかもしれませんが、化粧品は合わないものを使うと思わぬトラブルが発生してしまうこともあります。
あなたの肌の為にしっかりと読んでいただけると嬉しいです。
【簡単診断】肌タイプの調べ方
スキンケア化粧品を選ぶ上で大事なポイントとして、今の自分の肌タイプを正確に把握することが大切です。
私は製品を開発する際に、肌タイプを大きく分けて以下の5つに分類して考えます。
②その後の肌の状態を観察することで、おおよその肌タイプがわかります。
・普通肌:つっぱり感やべたつきを感じない
・脂性肌:顔全体が脂っぽくなる
・混合肌:Tゾーンは脂っぽく、ほっぺたが乾燥する
・敏感肌:赤みやかゆみ、またはヒリヒリ感がある
季節や年齢によって肌状態は変化していきますので、定期的に確認するようにしましょう。
自分の肌タイプがわかったら、それに合った製品を選ぶことが大切です。
例えば、乾燥肌の方は保湿成分が豊富な製品を選び、脂性肌の方はさっぱりとした使用感の製品を選びます。
自分の肌状態に合わない化粧品を使うと、逆に症状を悪化させてしまうことになります。
【初心者向け】肌タイプ別スキンケアの解説はこちら
化粧品の成分表をチェックしよう
スキンケア製品を選ぶ際は、必ず成分表をチェックしましょう。
成分表は配合量の多い順に記載することが義務とされています。
配合量まではわかりませんが、上位に記載されている成分ほど、製品中の含有量が多いということになります。
※1%以下は順不同で記載可能なので注意。
私のおすすめ成分を紹介しますので、現在お持ちの化粧品に配合されているか確認してみてください。
・セラミド:肌本来のバリア機能を高める。
敏感肌の方は特定の成分に反応してしまう可能性があるので、新しい製品を使う際は必ずパッチテストを行いましょう。
【初心者向け】化粧品成分の読み方解説はこちら
肌悩みにあわせて化粧品を選ぶ
自分の肌タイプがわかったら、次は具体的な肌悩みに注目して製品を選びましょう。
・ニキビ:アラントイン、サリチル酸
・しみ、そばかす:ビタミンC、ナイアシンアミド
・シワ、たるみ:レチノール、ナイアシンアミド
・毛穴の開き:AHA(アルファヒドロキシ酸)
普段のスキンケアに肌悩みを解消する美容液を、追加で取り入れるのが手軽で効果が高いです。
例えば、乾燥肌でシワが気になる方は、セラミドやヒアルロン酸が豊富に含まれる保湿クリームと、レチノールを含む美容液を組み合わせて使うのが効果的です。
【初心者向け】肌悩み別のスキンケア解説はこちら
スキンケア商品の使用感をチェック
成分だけでなく、製品の使用感も重要な選択基準です。
テクスチャーや香り、肌への馴染み具合などは、実際に使ってみないとわからないことも多いです。
可能であれば、購入前にテスターを使って以下の点をチェックしましょう。
- テクスチャー: のびやすさや容器の使いやすさ
- 香り: 強すぎる香りは刺激になるのでNG
- 吸収性: べたつかず肌にすぐに馴染むこと
自分の好みや生活スタイルに合った使用感の製品を選ぶことで、継続的なスキンケアをしてください。
大事なことは続けることです。スキンケア製品は3週間を目安に使用してください。(合わない場合はすぐにやめること)
スキンケアの種類は6種類
そもそもスキンケアとはどこからどこまでを指すのでしょうか。
これはメーカーや解説している人によって違いますが、私は大きく分けて下記をスキンケアとしています。
②洗顔
③化粧水
⑤クリーム
⑥UVケア
メイクをしない日もクレンジングはおすすめします。また、UVケアはスキンケアの効果を最大にするために、必ず行ってください。
① クレンジングでメイクや皮脂を落とす
クレンジングの主な役割は、メイクや皮脂の汚れを除去することです。
メカニズムとしては、油で脂(メイクや皮脂)を溶かして洗い流すと考えて下さい。
水と油は混ざらないので、シャワーの水だけではでメイクや皮脂を落とすことはできません。
- メイク汚れ:ファンデーションやアイシャドウなどのメイクを肌から取り除く。
- 皮脂汚れ:毛穴の奥に詰まった皮脂汚れ(角栓)や黒ずみを落とす。
- 頑固な汚れ:日焼け止めなど、洗顔では落としにくい汚れを落とす。
クレンジングのおすすめはオイルタイプです。
しっかりと汚れを落とすことができるので、クレンジング効果が1番高いです。
ただしオイルタイプはダブル洗顔(クレンジング後に洗顔も行うこと)を必ず行ってください。
オイルで浮かせた汚れは油なのでシャワーだけでは落とせません。
汚れを浮かせたクレンジング料を、洗顔料やせっけんで洗い流すことが重要です。
洗顔やせっけんは油にも水にも溶ける成分でできています。クレンジングや洗顔の流し残しは肌トラブルの原因になりますので、しっかりと洗い流してください。
【初心者向け】クレンジングの解説はこちら
② 洗顔で肌の汚れを浮かせて落とす
洗顔の主な役割は、肌に付着した汚れや皮脂を落とすことです。
メカニズムとしては、水にも油にも溶ける洗顔料(主に界面活性剤)で様々な汚れを浮かせて、水で洗い流せる状態にします。
本来皮脂は油性なので水では落とせませんが、洗顔料を使うことで洗い流せるようになります。
- 皮脂や汚れ:汗、ホコリ、皮脂などの肌の汚れを落とす。
- 古い角質:ごわつきやくすみ、ニキビや毛穴の黒ずみの原因となる古い角質を取り除く。
- クレンジング:クレンジング後に残った油分を洗い流す。
しっかりと洗顔を行うことで、この後のスキンケアの効果を高めることができます。
洗顔は皮脂を取り除く為、肌が乾燥しやすい状態になっています。必ずスキンケアで保湿をしてください。
ごしごし洗う必要はありません。泡立てた洗顔料を優しく15秒ほどの短い時間でさっと洗ってください。その後しっかりと洗い流すことが重要です。
【初心者向け】洗顔の選び方解説はこちら
③ 化粧水で水分補給をする
化粧水の主な役割は、肌に水分を与え、うるおいを補給することです。
肌に適切な水分があると皮脂の分泌が抑えることができ、肌トラブルを防止する効果があります。
また、化粧水を塗ることで、その後に使用する美容液やクリームの浸透を促進する効果もあります。
・夜と朝:夜と朝の2回使用する。
最近では導入美容液と言って、浸透を促進させることに特化したものも販売されています。
【初心者向け】化粧水の選び方解説はこちら
④ 乳液で水分と油分のバランスを整える
乳液の主な役割は、肌の水分と油分のバランスを整えることです。
化粧水で補給した水分を逃がさないよう、油分で肌を覆い、うるおいを閉じ込めます。
- 肌のバリア機能の強化
- 乾燥による肌トラブルの予防
- なめらかな肌質の維持
油分を補給するものなので、しっかりと自分の肌質にあったものを使用して下さい。
・普通肌: お好みで
・乾燥肌: しっとりタイプ
・脂性肌: さっぱりタイプ
・混合肌: ほほを中心に、しっとりタイプ
・敏感肌: 抗炎症タイプ
季節や肌状態に応じて、量や種類を変えてケアしましょう。
【初心者向け】乳液の選び方解説はこちら
⑤ クリームで肌の水分を閉じ込める
クリームの主な役割は、肌の保湿と肌からの水分蒸発を防ぐことです。
化粧水で補給した水分を逃がさないよう、油分で肌を覆い、うるおいを閉じ込めます。
また、油分の保護膜を作ることで肌のバリア機能を補助する役割もあります
- バリア機能:肌の表面に保護膜を形成し、外部からの刺激を軽減します。
- 乾燥保護:特に乾燥しやすい季節や環境下で、肌を守ります。
- 柔軟性の向上:肌に油分を与えることで、肌を柔らかくし、しなやかにします。
- キメの調整:適切な保湿により、肌のキメを整える効果があります。
乳液と同じようにクリームも肌質や季節に合わせて選ぶことが大切です。
油分を補給するものなので、しっかりと自分の肌質にあったものを使用して下さい。
・普通肌: お好みで
・乾燥肌: しっとりタイプ
・脂性肌: さっぱりタイプ
・混合肌: ほほを中心に、しっとりタイプ
・敏感肌: 抗炎症タイプ
季節や肌状態に応じて、量や種類を変えてケアしましょう。
初心者の方は次の2種を使用してください。
夜:しっとりタイプ
朝:さっぱりタイプ
⑥ UVケアで肌トラブルを予防する
UV-A波:肌の奥深くまで達し、シワやシミの原因となる。
UV-B波:肌の表面に作用し、日焼けや炎症の原因となる。
・肌の黒化:肌をすぐに黒くする。
・肌の炎症:肌に赤い炎症を引き起こす。
・シミ:メラニン合成を促進し、シワの原因となる。
・ハリの低下:肌の弾力性やハリを失わせる。
・ニキビ:炎症がニキビ発生の元となる。
・毛穴:肌ダメージを蓄積させ、毛穴が開いた状態。
肌トラブルの多くが、紫外線が原因です。必ず紫外線対策はしてください。
UVケアは即効性だけでなく、長期的な効果も大きいため、継続してケアすることが大切です。
日々の紫外線ダメージの蓄積を防ぎ、将来的な肌の老化を遅らせることができます。
【初心者向け】UVケアの解説はこちら
初心者するべきスキンケア
スキンケアについて説明を続けてきましたが、初めは何から使うと良いのか分からないと思います。
最低限のスキンケアは次の通りです。
女性の場合(メイクをする人)
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- クリーム
最も重要なのはクレンジングです。
しっかりと汚れを落とさないと、その後のスキンケアの質が下がってしまいます。
高級なクレンジングは必要ありません、おすすめはオイルタイプです。
男性の場合(メイクをしない人)
- 洗顔
- 化粧水
- クリーム
最も重要なのは洗顔です。
しっかりと汚れを落とさないと、その後のスキンケアの質が下がってしまいます。
洗顔はつっぱりを感じない程度の優しいものを選んで下さい。
男性でもクレンジングを取り入れると、更に美しい肌を目指せます。
年齢による化粧品の選び方
【10代】
まずはスキンケアの習慣をつけることを心掛けて下さい。興味を持ち、それぞれのスキンケア製品の役割を理解していくことが将来の美肌につながります。
ニキビができやすい時期ですので、さっぱりとした化粧品を中心に選んでください。
選びたい成分:日焼け止め中心に保湿(コラーゲンやヒアルロン酸)をする。
【20代】
肌のターンオーバーが活発な時期ですが、生活習慣の乱れによる肌トラブルも起きやすいです。基本的なスキンケアを確立し、予防的なケアを心がけましょう。
まだまだ皮脂が多い時期ですので、さっぱりとした化粧品を使ってください。
選びたい成分:グリチルリチン酸2K(抗炎症)、ヒアルロン酸、セラミド、ビタミンC
【30代】
肌の衰えが目立ち始める年代です。エイジングケア成分を取り入れ始めるのがおすすめです。
美容に使えるお金にも余裕が出てくる頃かと思いますので、美容液などの有用成分が多く入った化粧品を使用して、肌悩みを解消していきましょう。
選びたい成分:セラミド、ビタミンC、レチノール、ナイアシンアミド
【40代以上】
肌の乾燥やシワ、たるみが気になる年代です。高保湿のクリームや美容液を積極的に取り入れましょう。
特に水分が足りない年代なので、保湿力の高い製品を選んでください。
選びたい成分:ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド、ビタミンC、レチノール、ナイアシンアミド
ブランドや価格にとらわれすぎない
化粧品の価格は500円程度のものから数万円まで、様々なものがあります。
有名ブランドや高価な製品が必ずしも自分の肌に合うとは限りません。大切なのは、自分の肌に合った成分や使用感の製品を選ぶことです。
時には、プチプラ(お手頃価格)製品が自分の肌に合うこともあります。価格やブランドにとらわれすぎず、実際の効果や使用感を重視して選びましょう。
信頼できるブランドや、第三者機関による品質チェックを受けている製品を選ぶのが安心です。
まとめ:7つのポイントを押さえて、最適なスキンケアを選ぶ
ここまで、正しいスキンケア化粧品の選び方について、7つの秘訣をご紹介してきました。
もう一度おさらいしてみましょう
②化粧品の成分表をチェック
③肌悩みに合わせて化粧品を選ぶ
④使用感をチェック
⑤スキンケアの種類を理解する
⑥年齢でスキンケアは変わる
⑦ブランドや価格にとらわれない
これらの点を意識しながら製品を探してみることで、初心者の方でも、あなたの肌に最適なスキンケア製品が選べるようになるはずです。
ただし、どんなに良い商品を選んでも、継続的に使用しなければ効果は現れません。
自分に合ったスキンケアルーティンを確立し、毎日続けることが美肌への近道です。
また、スキンケア製品だけでなく、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、生活習慣全体を見直すことも美肌づくりには欠かせません。
新しい製品を使い始める際は、必ずパッチテストを行うことをおすすめします。
特に敏感肌の方は、肌トラブルを避けるためにも慎重に選ぶようにしましょう。
スキンケアは一朝一夕では結果が出ないかもしれません。
正しい知識を持って適切な製品を選び、継続的にケアを行うことで、必ず肌は変わっていきます。
あなたに合ったスキンケア製品を見つけ、理想の肌を手に入れてください。
美しい肌は自信にもつながります。