【開発者が解説】乳液の重要性と正しい選び方【初心者向け】

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乳液は必要?化粧水やクリームとの違いを解説!初心者でもわかる乳液の正しい選び方

「乳液って必要?」「化粧水だけでOK?」

スキンケアの中でも乳液の立ち位置はあいまいです。

油分が含まれている性質上、乳液は正しく使わないと肌トラブルの原因となってしまいます。

また、肌の状態は人それぞれで、同じ人でも季節や環境の変化でコンディションが変わります。

 

乳液選びで迷わないよう、肌タイプやライフスタイルに合わせた最適な乳液の選び方を解説します。

自分の肌に合う乳液を選べるようになりましょう。

 

乳液の役割は「長時間保湿」

乳液主な効果は、肌の水分保持と蒸発防止です。

油分が薄い膜を形成し、化粧水で補った水分を閉じ込め、角質層を柔らかくし、美容成分の浸透を促進します。

 

クリームよりも軽やかなテクスチャーで、べたつきが少なく使いやすいのが特徴です。

 

乳液のメカニズム

本来、水と油は混ざりません。

しかし、私たちの肌は水と油がバランスよく存在することで保湿とバリア機能を保っています。

このような水と油のバランスが取れた肌の状態を再現するために、乳液やクリームが使用されます。

 

乳液は乳化技術(エマルジョン)によって、水と油が混ざる状態にしています。

これは、水分と油分が乳化剤を使用することによって、安定した状態で混ざり合っている構造です。

 

私たちの肌は老化や紫外線、ストレスなど様々な影響によって水と油のバランスが乱れています。

バランスが乱れた肌を、正常な状態に近づけることがスキンケアの本質です。

 

乳液の主な役割

  1. 保湿
    乳液は、肌の角質層に水分を閉じ込めるための保護膜を形成します。乳液に含まれる保湿成分(水分と油分のバランス)が、肌を柔らかくし、乾燥を防ぎます。

  2. バリア機能のサポート
    肌のバリア機能は、外部からの刺激(紫外線、汚染物質、アレルゲンなど)や水分の蒸発を防ぐ重要な役割を担います。乳液の油分がこのバリアを補強し、乾燥や環境によるダメージを防ぎます。

  3. 水分と油分のバランス調整
    肌は自然に皮脂を分泌しますが、洗顔後や乾燥した環境では水分と油分のバランスが崩れやすくなります。乳液はこのバランスを整え、皮脂の過剰分泌を抑えつつ、乾燥から守る役割があります。

  4. 美容成分の導入補助
    乳液は、後に使用する美容液やクリームの成分を肌に浸透しやすくします。肌に適度な油分を補給することで、美容成分が均等に広がり、効果を最大限に引き出すサポートをします。

 

乳液と化粧水・クリームの違い

乳液、化粧水、クリームはすべてスキンケアの基本アイテムですが、それぞれの役割が異なります。

これらを正しく理解し、効果的に組み合わせることで、肌を健康的に保つことが可能です。以下、各アイテムの違いを網羅的に解説します。

①化粧水の役割と特徴

  • 役割
    水分補給、角質層の柔軟化、次に使うスキンケアアイテムの浸透促進

  • テクスチャー
    非常に軽く、水のような液体(ローション状)

  • 成分
    主成分は水で、保湿成分(グリセリン、BG、ヒアルロン酸など)や抗炎症成分、ビタミン類が配合されます。
  • 使用目的
    洗顔後、最初に使うアイテムとして、肌に水分を与え、角質層を柔軟にします。これにより、次に使う乳液やクリームが浸透しやすくなります。

 

②乳液の役割と特徴

  • 役割
    保湿、バリア機能の強化、水分と油分のバランス調整

  • テクスチャー
    軽めのエマルジョン、白く濁った液体

  • 成分
    水分と油分がバランス良く配合されており、エマルジョン技術で安定化しています。保湿成分(グリセリン、BG、ヒアルロン酸)と油分(シリコーン、植物オイル、エステルなど)が含まれています。
  • 使用目的
    乳液は、洗顔や化粧水の後に使用し、肌に補給された水分を閉じ込める役割を担います。肌の水分蒸発を防ぎ、適度な油分を補うことで、バリア機能をサポートします。

 

③クリームの役割と特徴

  • 役割
    高い保湿効果、肌のバリア強化、エイジングケア、集中保護

  • テクスチャー
    重めの油分を多く含んだ濃厚なクリーム状

  • 成分
    乳液よりも油分が多く、ワセリン、シアバター、植物オイルなどの高保湿成分が中心。保湿成分に加えて、エイジングケア成分(レチノール、ペプチド)、美白成分(ビタミンC誘導体)などが含まれることが多い。
  • 使用目的
     クリームは主に、乾燥やエイジングケアを目的として使われます。肌に高濃度の油分を補給し、長時間にわたり水分を閉じ込めることができ、バリア機能を強力にサポートします。

 

各アイテムの比較

特徴 化粧水 乳液 クリーム
主な役割 水分補給、肌の柔軟化 水分・油分のバランス調整 長時間の水分保持
テクスチャー 軽く、水っぽい 軽めのエマルジョン 濃厚で重め
成分の主成分 水+保湿成分 水分+保湿成分+油分 油分+保湿成分+水
使用するタイミング 洗顔後最初に使用 化粧水の後 スキンケアの最後
主な対象 全ての人 乾燥肌、敏感肌 脂性肌以外の人

 

使い分けのポイント

スキンケアの基本は「洗浄、保湿、UVケア」です。

保湿の工程は丁寧に行うと何工程にも細分化ができますが、正しく使い分けると年中美しい肌を保てます。

あなたの肌は1年中同じ状態ではありません、また夏と冬でも状態は異なりますので正しく使い分けて下さい。

 

私は保湿の基本は「化粧水+クリーム」だと考えています。

乳液は状況によって使い分けて下さい。

 

肌の状態に応じた選び方

乾燥肌の時は、化粧水の後に乳液を使用し、最後にクリームでしっかりと保湿を行ってください。

 

脂性肌や混合肌の時は、乳液は使用しないで、化粧水の後に軽めのクリームで保湿をしましょう。

乳液を使うと油分が過剰になってしまう可能性が高いです。

 

朝か夜か

朝と夜でも環境は異なります。

特に夜は保湿力を高めるために乳液を使用して下さい。

・朝のスキンケア
日中は皮脂や汗の分泌が増える為、乳液の使用は過剰な油分になる可能性があります。またメイク崩れの原因にもなるため注意してください。朝は軽い使用感の乳液を選んでください。

・夜のスキンケア
夜は、日中に受けたダメージを修復するために、乳液を使って保湿力を高めることが効果的です。夜間は肌の再生力が高まる時間帯であり、乳液を使って水分と油分をしっかり閉じ込めることで、翌朝の肌の調子が格段に良くなります。

 

季節や環境による違い

夏は汗や皮脂の分泌が活発なため、乳液の使用は不要な人が多いです。

化粧水の後に軽めのクリームで保湿をしましょう。

 

冬は湿度が低く乾燥しているため、化粧水の後に乳液も使用し、しっかりと水分を閉じ込めましょう。

脂性肌の人でも冬にかさつきを感じた場合は、乳液を使用しても問題ありません。

 

年齢や肌悩みによる調整

肌は年齢を重ねるごとに水分の保持力が落ちていきます。

年代ごとに乳液の使用有無を確認しておきましょう。

・20代まで
皮脂がきちんと分泌されており、乳液は不要

30代
皮脂の分泌量が落ちるころ、乳液は肌質に合わせて使用
➡乾燥肌や混合肌は使用を検討

・40代から
皮脂の分泌が少なく、乳液を使って保湿力をカバーする

20代までは皮脂の分泌が多く、過剰な油分はニキビの原因となるため注意しましょう。

 

使い分け早見表

  乳液あり 乳液なし
肌の状態 乾燥肌 脂性肌、混合肌
タイミング
季節
年齢 30代、40代以上 20代まで

油分が多すぎるとニキビの原因になります。

乾燥してしまうとシワなどの原因になります。

 

乳液が皮膚に浸透するしくみ

成分の種類と構造

乳液は、水性成分と油性成分を安定的に混ぜ合わせたエマルジョンの形で作られています。

  • 水性成分
    水分を多く含む成分は、皮膚に吸収されやすく、潤いを与えます。
    グリセリンやBG、ヒアルロン酸など

  • 油性成分
    油分は皮膚の角質層に浸透し、乾燥を防ぎます。
    植物オイルやジメチコン(シリコーン)など。

 

また、乳液は「水中油型」(O/W)か「油中水型」(W/O)で作られています。

水中油型では、水分が油分に包まれた形になっており、軽い使用感で水分が肌に浸透しやすいです。

油中水型では、油分が多く含まれており、保湿効果が高いですが、浸透に時間かかることます。

 

親水性と疎水性のバランス

乳液の成分は、親水性(親水性)と疎水性(油性)のバランスによって構成されています。

このバランスにより、皮膚の角質層にある水分と油分の両方を補うことができ、浸透性が高まります。

 

肌には水分と油分が両方存在していて、乳液の水性成分が肌の水とくっつき、油性成分は肌の油とくっつくことで、保湿効果を最大限に高めることが可能です。

 

乳液の成分と効果とは

乳液の成分は大きく分けて4つに分けられます。
  • 保湿成分
  • 有用成分
  • その他

代表的な成分について解説します。

 

水(精製水)

乳液の基本となる成分です。肌に水分を補給し、保湿の土台を作ります。

化粧水全体の60%〜80%を占めており、他の成分を溶かす為の溶媒としても配合されています。

保湿効果
➡水分そのものが肌に浸透し、表皮の角質層に水分を与え、肌を柔らかく保ちます。この水分をどうやって維持するかがスキンケアのポイントです。

溶媒の役割
➡乳液に含まれる他の有効成分(保湿成分、美白成分など)を溶かし、肌に均一に届ける役割を果たします。

 

油(植物オイルやシリコーン)

油は肌の水分蒸発を防ぎ、長時間保湿効果を持続させる目的で配合されています。

  • 肌の水分蒸発を防ぐ
  • 肌に柔らかさを与える(エモリエント効果)

 

主な油分成分
植物オイル:オリーブ油、マカデミアナッツ油
シリコーンジメチコンシクロペンタシロキサン
その他:ミネラルオイル、スクワラン

おすすめ成分:ジメチコン、スクワラン

 

界面活性剤(乳化剤)

本来混ざらない水と油を均一に混ぜ合わせることで、乳液を作ることができます。

覚えにくいですが、以下のような成分が乳液に配合される界面活性剤です。

主な界面活性剤

・ステアリン酸グリセリル
・セテアリルアルコール
・ポリソルベート
・ラウロイルグルタミン酸ナトリウム
・レシチン(植物由来)

おすすめの成分:レシチン、ステアリン酸グリセリル
➡どちらも敏感肌でも使用できる活性剤です。

 

保湿剤

使われるのは主に5つの成分です。

自分の肌タイプに合う1つを覚えて、メインの保湿成分となっている商品を選んでください。

成分 保湿力 使用感 刺激性 適した肌タイプ
グリセリン ★★★★★ しっとり
ベタベタ
低刺激 乾燥肌、敏感肌
BG ★★★★☆ しっとり
サラサラ
非常に低刺激 混合肌、敏感肌
DPG ★★★☆☆ さっぱり
サラサラ
低刺激 脂性肌、混合肌
ベタイン ★★★★☆ しっとり
サラサラ
非常に低刺激
植物由来(高価格)
敏感肌、乾燥肌
PEG-●●
PEGー12など
★★★★☆ しっとり
サラサラ
低刺激 混合肌、脂性肌

グリセリン
化粧水に広く使用される保湿成分で、角質層に水分を保持し、柔軟性を維持します。保湿力が非常に高いですがべたつきがあります。
おすすめ:乾燥肌、敏感肌

BG(1,3-ブチレングリコール)
グリセリンに比べてサラサラとした使用感を与える保湿成分であり、他の成分を肌に浸透させる役割も持ちます。非常に刺激が少なく、肌にもやさしいです。
おすすめ:混合肌、敏感肌

DPG(ジプロピレングリコール)
DPGは、BGやグリセリンと同様に保湿作用を持ちますが、さらっとした使用感が特徴です。保湿力は劣りますが、べたつき感がありません。他の成分の浸透を助ける役割もあります。
おすすめ:混合肌、脂性肌

ベタイン
BGと同様に保湿効果が高く、さらっと使用感が特徴です。植物由来の成分なので安心して使用できる成分ですが、価格は高くなってしまいます。
おすすめ:敏感肌、乾燥肌

PEG-●●(ポリエチレングリコール)
BGよりもさらっとしており、軽い使用感ですが保湿力もあります。他成分と合わせて保湿力とべたつき感を調整します。
おすすめ:混合肌、脂性肌

私は混合肌なのでBGやDPG、PEGを選びます。

 

美容成分

美容成分は肌悩みに対して改善を促すものが配合され、目的に合った成分を選ぶ必要があります。

主な肌悩み
・ニキビ、吹き出物
・乾燥肌、かさつき
・しみ、そばかす
・シワ
・毛穴の開き
・肌のくすみ

 

各肌悩みの詳細な対策成分は、こちらのページで解説しています。

 

解説者のおすすめ成分

肌悩み おすすめ成分 効果
ニキビ、吹き出物 アラントイン
サリチル酸
アラントインはできたニキビを鎮静させる抗炎症効果。
サリチル酸は毛穴のつまりを改善しニキビを予防。
乾燥肌、かさつき セラミド 肌のバリア機能を高め、保湿成分の効果を高める。
しみ、そばかす ビタミンC誘導体
ナイアシンアミド
メラニンの生成を抑制し、肌のトーンを均一にします。
シワ レチノール
ナイアシンアミド
コラーゲンの生成を促進し、肌の弾力を高め、シワを目立たなくします。
毛穴の開き AHA 古い角質を除去し、毛穴を引き締める。
刺激がでた場合はすぐに使用を中止してください。
肌のくすみ ビタミンC誘導体 メラニンの生成を抑制し、肌のトーンを均一にします。

 

他に植物エキスも有用成分に含まれますが、種類が多く、効果も様々なので解説しきれません。

植物エキスには保湿や抗炎症、抗酸化の効果があるものが多いです。

 

乳液を塗らないと肌はどうなる?

乳液を塗らないと、肌にさまざまな悪影響あります。

特に乾燥肌の方は必ず乳液を使用して下さい。

 

乾燥の進行

乳液を塗らないと、最も顕著に現れる影響が肌の乾燥です。

化粧水だけでは不十分:化粧水で与えた水分が蒸発し、肌の乾燥が進みます。
バリア機能の低下:乾燥によって肌のバリア機能が低下し、外部刺激に弱くなります。
カサカサ肌:十分な保湿ができず、肌がカサカサになります。

肌が乾燥しているとハリやツヤがなくなり、老けて見えてしまいます。

 

皮脂分泌の乱れ

乳液を使用しないことで、皮脂分泌のバランスが崩れる可能性があります。

肌は乾燥すると、乾燥を防ぐために皮脂の分泌が促進されます。

過剰な皮脂が分泌されると、ニキビや吹き出物ができやすい肌となってしまいます。

過剰に油分を補給しすぎることも、ニキビの原因となるので注意してください。

 

肌トラブルの増加

適切な保湿ケアを行わないことで、さまざまな肌トラブルが発生する可能性があります。

肌荒れ:乾燥による肌荒れが起こりやすくなります。
毛穴の目立ち:乾燥することで分泌された過剰な皮脂が毛穴に詰まり、黒ずみや毛穴開きの原因となります。
くすみ:肌の水分量が減少することで、くすみが発生してしまいます。
しわ、たるみ:水分が不足することで、肌の弾力性が失われ、シワやたるみが目立ちやすくなります。

 

バリア機能の低下・敏感肌の悪化

十分に保湿されていない肌はバリア機能が低下します。

バリア機能が低下すると、外的な刺激(紫外線、環境汚染、化粧品成分など)に対して敏感になり、肌トラブルが発生しやすい状態となってしまいます。

また乾燥した肌は、化粧品の成分に対してアレルギー反応を起こしやすくなります。

 

クリームやオールインワン化粧品を使用している場合は?

乳液の必要性は、使用している他のスキンケアアイテムや肌状態によって異なります。
先に結論としては、クリームやオールインワン化粧品を使用している場合でも、乳液を使うことでさらに肌の保湿効果を高めることができます。
 

クリームを使用する場合

クリームを使用する場合、乳液 → クリームの順に使います。

 
乳液が肌に水分と油分を補い、その後にクリームでその水分を閉じ込めます。
 
自分の肌状態や環境に合わせて、乳液を使うか使わないか選ぶのが良いです。
乾燥肌の時や、冬の乾燥する季節には乳液をプラスで使用して下さい。

化粧水とクリームは1年中使用する事をおすすめしています。

 

オールインワンジェルを使用している場合

オールインワンジェルは、化粧水、乳液、美容液の役割を1つで果たすことを目的としています。

そのため、オールインワン化粧品を使用している場合、通常は乳液を追加する必要はありません。
乾燥を感じる季節や肌状態の時は、保湿力をカバーするために 乳液 → オールインワンジェル の順で使うと保湿力が長持ちさせることができます。

オールインワンジェルは時短でスキンケアができますが、保湿力が弱いです。

 

乳液の正しい使い方(効果的に使うコツ)

乳液を使うタイミングと順番

スキンケアの大まかな流れは、
洗浄➡保湿➡UV対策 となります。

スキンケアは正しい順序で行うことで、効果が高まります。

間違ったスキンケアは肌トラブルの原因となりますので、しっかりと手順を守ってください。

スキンケアの種類と順序
①クレンジング
②洗顔
③化粧水
④乳液
⑤クリーム
⑥UVケア

これを朝と夜の2回行ってください。

【初心者向け】それぞれの役割解説はこちら

 

乳液の使い方

乳液は化粧水をつけた後、湿っている状態の肌へすぐに使用して下さい。

化粧水は油分が少ないため、どんどん水分が失われていく状態です。

 

さらに湿っている状態で乳液を使うと、化粧水の導入効果で成分が浸透しやすくなります。

 

乳液の後にやるべきこと

乳液を使用した後は、肌を美しい状態に保つため、必ず次のスキンケアを行ってください。

いくつもステップがあり時間がないかもしれませんが、将来大きな差となって見た目が変わってきます。

 

クリームをつかう

乳液には水分を補給する効果と、水分の蒸発を防ぐ効果があります。

しかし、乳液だけでは肌の水分を長時間保持できないため、肌に水分を閉じ込めることが重要です。

 

クリームは乳液よりも油分が多く、過剰に使うと肌トラブルの原因となるため、肌質や季節に応じて選びましょう。

初心者の人へのおすすめ
夏:クリームのみ
冬:乳液+クリーム

 

紫外線対策(UVケア)を行う

日中は紫外線対策を忘れずに行いましょう。

日焼け止めを使用することで、肌を守り、トラブルを未然に防ぐことができます。

乳液やクリームでしっかりと保湿することも大切ですが、紫外線対策を行い、肌トラブルを防ぐことも重要です。

 

【初心者向け】紫外線対策の解説はこちら

 

乳液の注意点

乳液を使用する際に、効果を最大限に引き出すためにいくつかの注意点があります。

今までの説明と重複しますが、大切なことなので再度説明しておきます。

 

肌タイプに合った乳液を選ぶ

乳液にはさまざまな種類があり、肌タイプに合わないものを使うと逆効果になることがあります。

成分表示の2番目や3番目に来る成分が、自分の肌タイプに合うものを選んでください。
※例:水、グリセリン ➡ 乾燥肌向け

肌タイプ 保湿成分 適した乳液の特徴
普通肌 BG
DPG
PEG-●●
バランスを保つために軽めで保湿力のあるもの
乾燥肌 グリセリン
ベタイン
高保湿力で肌にしっとり感を与えるもの
脂性肌 DPG
PEGー●●
さっぱりとしたテクスチャーで皮脂コントロールができるもの
混合肌 BG
DPG
部分的に異なる肌質に対応できるバランスの取れたもの
敏感肌 BG
ベタイン
刺激の少ない低刺激で優しい保湿力のあるもの

 

使用量に注意する

少量すぎると肌全体に十分な効果を与えることができません。

一方で、量が多すぎると油分が過剰になってしまい、肌がべたつく原因となります。

適量は、乳液によって異なりますが、通常は100円玉大ほどを目安にします。

よく500円玉といわれますが、これは少し多すぎます。

 

強い摩擦を避ける

洗顔をした後の肌は敏感な状態です。

化粧水や乳液を塗るときに強くこすると、炎症の原因となり、肌トラブルへとつながってしまいます。

 

優しく押し込むように塗り広げて下さい。

塗り伸ばしやすいテクスチャーの商品を選ぶことも大事なポイントです。

 

適切な保存方法

化粧水の成分は外的要因に弱いため、直射日光を避け、涼しい場所に保管してください。

特にビタミンCやレチノールが含まれているものは光や高温に弱く、劣化が早くなる可能性があります。

目安は1か月で使い切るくらいの量が良いです。

 

 

乳液だけでは不十分

乳液は水分補給もしながら、油分で水分保持もできますが、長時間の水分保持はできません。

クリームでさらに保湿を行い、水分が逃げないようにする必要があります。

また、肌トラブルを予防するためにUVケアも必ずしてください。

 

季節や環境に応じた使い分け

季節や環境によっても肌の状態が変わるため、同じ乳液を1年中使用するのは効果的ではありません。

夏:紫外線の影響が大きく、湿度が高い。
➡炎症を抑える成分が配合されていて、さっぱりした乳液を選ぶ。
 ※乾燥肌の人以外は乳液を使用しなくても大丈夫です。

冬:湿度が低く、暖房でさらに乾燥する。
➡普段よりも保湿力の高い乳液を選ぶ。

 

初心者おすすめの乳液

初心者

乳液の使い方【初心者向け】

初心者は朝と夜で同じ乳液を使用しても問題ありません。

初心者は私のおすすめの使い方で、自分の肌に合った乳液をみつけて下さい。

スキンケアの種類と順序
①クレンジング
②洗顔
③化粧水
④乳液
⑤クリーム
外出前:UVケア

男性でもクレンジングから始めると効果が高いのでおすすめです。

 

おすすめ商品1選【初心者向け】

・乳液はこれだけで良いのではないか?という感じ
・医薬部外成分として、4-メトキシサリチル酸カリウム塩配合。
 ➡通称「4MSK」という美白有効成分
・グリシルグリシンが配合されていて、毛穴のケアもできる。
・保湿の必要性にあわせて「しっとり」「とてもしっとり」から選んでください。
 ➡おすすめは「とてもしっとり」

 

まとめ

乳液は化粧水で補給した水分を、長時間維持するためのスキンケアです。

 

正しく乳液をつかうことで、化粧水や美容液の有用成分の効果を高められます。

しかし、間違った使い方や自分の肌に合わない乳液の使用は、肌トラブルの原因となります。

肌質に合わせて乳液を選び、季節や環境によっても使い分けることが重要です。

 

毎日のスキンケアを見直すことで、肌の状態は確実に変わっていきます。

シンプルなステップのようでありながら、正しいスキンケアを継続すると劇的に変化があります。

今日からスキンケアに少しだけ時間をかけて、自分の肌と向き合う時間を増やしてみて下さい。

毎日の積み重ねが、将来の美しい素肌へとつながります。

 

【初心者向け】スキンケアの選び方解説はこちら