紫外線対策(UVケア)をしないと、10年後の肌状態に後悔するほど差が出てしまいます。
「紫外線は全ての肌トラブルの原因」と断言できるほど、私たちの肌に悪影響を与えています。
これは有名な画像ですが、28年間トラックドライバーをしていた人が紫外線を浴びた左側のみシワやシミ、たるみができてしまったという報告です。
このように紫外線は間違いなく私たちの肌に老化現象をもたらし、「10年後・20年後の肌状態」に大きく影響してしまいます。
また、紫外線対策をしないと、せっかく高い化粧品使っても肌トラブルが繰り返し発生してしまいます。
紫外線対策の重要性と選び方について解説します。
紫外線対策の重要性!紫外線を浴びるとどうなるか
短期的な影響 | |
日焼け |
赤みや炎症、痛みを伴う急性の皮膚ダメージ。
|
色素沈着 |
メラニン生成が促進され、肌が黒ずむ。
|
乾燥 |
紫外線により角質層の水分が蒸発し、バリア機能が低下する。
|
ニキビ |
ニキビの発生原因となる、皮脂の過剰分泌
紫外線が当たると色素沈着で消えないシミとなる |
長期的な影響 | |
光老化 |
紫外線によるコラーゲンやエラスチンの分解が進行
シワ、たるみ、ハリの低下などの老化現象が加速 |
シミそばかす |
メラニンの過剰生成により、シミやそばかすが形成される
|
くすみ |
表皮のターンオーバーが乱れ、メラニンが蓄積
|
毛穴開き |
紫外線のダメージで毛穴周辺の組織が弱まり、毛穴が開く
|
ニキビがあるときは、特にUVケアをしてください。
紫外線が当たると肌の防衛反応でメラニンが生成され、ニキビ跡が色素沈着で消えないシミとなってしまいます。
外出に近い状況でも必ず紫外線対策を行いましょう。
・窓のある部屋で長時間過ごす
➡学校の授業、家で昼寝
・車の運転
肌悩みができた後の対策やおすすめ製品については、下記で詳しく解説しています。
【初心者向け】肌悩み別スキンケア解説はこちら
UVケア製品を使う3つの注意点
UVケア製品は下記の注意点を守って使用して下さい。
- 塗り直しは3時間に1度
- 塗り残しをなくす
- クレンジングを使って洗浄する
1. 塗り直しは3時間に1度
UVケア製品は時間と共に効果が落ちます。(成分が紫外線と反応して減っていくイメージ)
また、汗や皮脂で取れてしまうことでも効果が落ちます。
目安としては、3時間に1度の間隔で塗り直しをするようにしてください。
2. 塗り残しをなくす
UVケア製品は塗り残しの無いようにしっかりと付けて下さい。
顔だけでなく、首、耳、手足など露出しているすべての部分に塗ることが重要です。
髪や頭皮も紫外線の影響を受けるため、スプレータイプを使用するのもおすすめです。

塗り直しも考えると、スプレータイプを1つ持っておくのが良いです。
3. クレンジングを使って洗浄する
UVケア製品を使用した日は必ずしっかりと洗浄をしてください。
落としきれなかったUVケアの成分は、肌トラブルの原因となります。
耐水性の高い製品が多く、水やせっけんでは落としきれない可能性もあります。
オイルタイプのクレンジングでしっかりと落とし、さらに洗顔も行ってください。

男性でもクレンジングを使用する習慣をつけてください。
プロがおすすめするUVケア商品
UVケア製品は様々なものが販売されており、それぞれ使用方法が異なります。
その中でも私がおすすめする商品を紹介します。
- 化粧下地、ファンデーション
- 外出用
- 塗り直し用

使用シーンに合わせて、3タイプ全て使ってください。
化粧下地、ファンデーション
- SPF50+、PA++++の化粧下地
- うるおいとテカリ防止のバランスが良い
- 混合肌の人にもおすすめ
- SPF22のリキッドファンデーション
- さらっとした質感で、ニキビ予防成分も配合
- 混合肌の人にもおすすめ

下地でしっかりとUVケアをして下さい。毎日紫外線予防することが大切です。
外出時のしっかりケア
・耐水性が非常に高く、UVケア効果を維持する。
・塗り直しができないときにもおすすめ。
・医薬部外品でトラネキサム酸を配合している。
・敏感肌の人にお勧め。
塗りなおしタイプ
・どこでも簡単に塗り直しができる。
・エタノールが多く配合されているので、敏感肌はNG
・スプレーなので広範囲にさっと塗れる。
・髪にも使えるので全身を即UVケアできる。

UVカット効果は徐々に減少していく為、こまめに塗りなおすことが非常に大切です。
そもそも紫外線とは何か?
UV-A波:肌の奥深くまで達し、シワやシミの原因。
UV-B波:肌の表面に作用し、日焼けや炎症の原因。
UVケアは即効性だけでなく、長期的な効果も大きいため、継続してケアすることが大切です。
日々の紫外線ダメージの蓄積を防ぎ、将来的な肌の老化を遅らせることができます。
UVーA波の特徴
UV-A波は波長が長いため、肌の奥深くまで到達し、じわじわと蓄積的なダメージを与えます。
UV-A波は、雲や窓ガラスも通り抜けやすい性質を持っています。
曇りの日や日の当たる室内でも注意が必要です。
【持続的な影響】
UV-A波は急激な日焼けを引き起こすUV-B波とは異なり、一見すると肌への影響は少ないように見えます。実際には長期的かつ持続的に肌にダメージを与え続けます。
UV-A波による肌へのダメージは蓄積性が高いため、日常的な紫外線対策が重要です。
特に、40代を超えるとUV-Aの影響によるシワやたるみが目立つようになるため、若いうちからの継続的なケアが大事です。

紫外線は子どもの時に一生の半分程浴びると言われています。
UVーB波の特徴
UV-B波は肌表面の細胞に強く作用し、急激な日焼けを引き起こします。
海で遊んだ日に赤くなって、シャワーを浴びると痛いと感じるのはこちらの影響です。
UV-B波は肌の表面に強く作用し、急激な日焼けを引き起こします。これにより、肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりする炎症反応が生じます。
強いUV-B波を浴びると、やけどのような状態になり、水ぶくれができることもあります。
【シミやそばかすの形成】
UV-B波は肌表面の細胞にダメージを与え、メラニンの過剰生成を促進します。
これにより、シミやそばかすなどの色素沈着が引き起こされます。
SPFは紫外線防御効果の強さを表す
販売されているUVケア製品には、SPF50やPA++++のような表記がされています。
SPFとPAは日焼け止め製品の紫外線防御効果の強さを示す指標です。
・数値が大きいほど効果が高くなります。
・SPF1は約20分間の紫外線防御を意味します。
製品を選ぶ時の目安
日常生活(通勤・買い物など):SPF10〜20
屋外での軽いスポーツなど:SPF20〜40
長時間の屋外活動や海水浴:SPF50以上
・+の数で効果の程度を表します:PA+~PA++++
・+の数が多いほど効果が高くなります。
PAの種類 | UVAカットの目安 | |
---|---|---|
PA+ | UVA防止効果がある | 日常生活(通勤・買い物) |
PA++ | UVA防止効果がかなりある | 日常生活(通勤・買い物) |
PA+++ | UVA防止効果が非常にある | 屋外での軽いスポーツ |
PA++++ | UVA防止効果が極めて高い | 長時間屋外活動や海水浴 |

こまめな塗り直しが重要です。3時間おきに塗りなおしましょう。
紫外線対策は8種類
紫外線の対策はどういったものがあるのでしょうか。
それぞれの製品で、使用シーンや使用感が異なります。
おすすめ度:★★★★★
メイクの下地として使用しながらUV対策ができる。
年中使いやすく、継続してケアができる。
【UVカットファンデーション】
おすすめ度:★★★★☆
ファンデーションとUV対策を兼ねたタイプ。
化粧下地と組み合わせて、相乗効果あり。
【UVカットパウダー】
おすすめ度:★★★★☆
メイクの上から重ね塗りできる。
携帯に便利で外出先での塗りなおしに適している。
おすすめ度:★★★★☆
SPFとPAの値が高いものが多い。
水にも強く、しっかりとUVケアができる。
【UVカットミルク】
おすすめ度:★★★★★
乳液タイプで保湿効果が高く、刺激も少ない。
水にも強く、しっかりとUVケアができる。
【UVカットジェル】
おすすめ度:★★☆☆☆
さっぱりとした使用感で、塗りやすい。
水に弱く、UVカット効果が低いものが多い。
おすすめ度:★★★☆☆
手軽に塗り直しができる。
メイクの上からも使用可能。
エタノールが多く、刺激を感じる人がいる。
【UVカットスプレー】
おすすめ度:★★★★☆
髪や首、デコルテなど広範囲に素早く塗布できる。
塗り直しが非常に簡単で、何度も使いやすい。
まとめ
今回はUVケアの重要性について解説しました。
肌トラブルの原因はほとんどが紫外線です。
特に紫外線によって炎症を起こした肌は、バリア機能が低下し外部刺激に弱い状態となってしまいます。
また、長期的にも悪影響があり、将来のしみ・シワの原因となるため、若い時から常にケアを続けていくことが大切です。
しかし、UVケア成分は肌には刺激になりますので、しっかりと洗浄して落とすことが重要です。
耐水性があるということは水で落ちないということですので、刺激のあるUV成分を落とすためにクレンジングは必ず行ってください。

耐水性が高い製品が多い為、オイルタイプのクレンジングを使用する事をおすすめします。
【初心者向け】スキンケアの選び方解説はこちら